けせん震災と昔の記憶

けせん震災と昔の記憶

市街地模型について

About Model

一般社団法人トナリノでは、陸前高田市の模型を中心に、2015年度から「展示」や「修繕」を大学生と協働で行ってきました。 更に2020年度からは、新型コロナウイルスの影響で多くの方々にご覧いただく機会が少なくなったことを受け、「アーカイブ」に力を入れることにしました。地域の人々の記憶をデータ化し、冊子やインターネットに掲載することで、離れていても震災前の街並みを思い出して懐かしんでいただきたいと思っています。 次世代への伝承と愛着促進や世代間交流を通じて、地域の方々の心の復興に繫がることを願っております。

※展示会の開催は2022年度で終了しました。陸前高田市の模型は「陸前高田グローバルキャンパス」で常設展示しています。大船渡市と気仙沼市の模型をご覧になりたい方はお問合せください。

陸前高田市

「岩手の湘南」といわれる陸前高田市は、震災前は白砂青松の景勝地として、高田松原と砂浜(高田松原海水浴場)に毎年100万人前後の観光客が訪れていました。 東日本大震災津波では、陸前高田市面積232㎢のうち13㎢が浸水し、高田松原の背後に広がっていた中心市街地をはじめとする海岸付近は壊滅的な被害を受けました。 その一方で、七夕まつりや虎舞は継続的に開催され、模型では震災前の様子が分かるような細工がされています。

大船渡市

東日本大震災津波により、大船渡市面積323㎢のうち8㎢が浸水しました。 「美しい日本の歩きたくなる道推進会議」認証の三陸海岸を代表する景勝地「碁石海岸」と大船渡市の花「椿」をめぐるコースが震災前からあり、 今でも楽しむことができます。サンマの水揚げ量を誇っていることもあり、遠方から漁船がくることも多く、 海岸近くの商店街は船員さんたちで賑わっていたことが模型から読み取れます。

気仙沼市

気仙沼市は親潮と黒潮がぶつかる世界屈指の好漁場、三陸沖の恵みにより、水産業で発展してきました。 みなと祭り、海神様、海の唄全国民謡大会など、信仰も文化も海とともにありました。 東日本大震災津波により、気仙沼市面積333㎢のうち18㎢が浸水しましたが、先人たちが海を敵視せず、 積極的に関わり合って暮らしてきた……つまりは「海と」生活していたとも言えることが分かるような記憶の旗が、模型に多く立てられています。

展示会動画

Exhibition video

    

今昔けせんがたり会

Imamukashi Gatari

つぶやきBOOK

Tsubuyaki Book

2021~2022年度に開催した市街地模型展示会で聞いた“ふるさとの記憶”を冊子にまとめました。

この取組みは「令和4年度「心の復興」事業 被災者支援事業」の助成を受けて実施しています。