けせん震災と昔の記憶

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料理
伝統的な家庭のおやつ「なべやき」

見出し「料理」

2021.1.10  お相手:菅野コハルさん

 昔から家庭で気軽に作れるおやつとして親しまれてきた「なべやき」。具材や味付けに明確なものはなく、家庭それぞれの味が祖母から母へ、母から子へと受け継がれてきました。
 今回は、食べるだけでほっこりできる郷土料理「なべやき」について、気仙大工左官伝承館で語り部を務めている小春さんに教えていただきました。
 誰でも簡単に作れて、栄養を摂りながらお腹を満たせる。そんなステキな陸前高田のおやつの作り方をご紹介します!

長く親しまれてきた「なべやき」

 過去、読売テレビ制作「秘密のケンミンSHOW」でも紹介されたことがあるという「なべやき」。ちなみに、移住してきた私は、最初「鍋焼きうどん」の方を連想してしまいましたが、これは全くの別物です。
 昔から親しまれてきた理由は、その時代背景にもあります。
 40~50年前は、まちなかにあるケーキ屋やパン屋の数は限られ、今ではスーパーで当たり前のように手に入る肉や魚、牛乳などの多くが高級品でした。
 そんな中で、小麦粉とふくらし粉、黒砂糖、塩が最低限あれば、混ぜて焼くだけで作れる「なべやき」は、母の味を感じられる「我が家のケーキ」とも言える食べ物だったそうです。
 現代では共働き世帯が増え、「時短」という言葉をよく耳にするようになってきました。時代は変われど、手軽だからこそ、長く愛されてきたのではないでしょうか。

なべやき1

作り方①下準備

◆調理器具
・フライパン
・フライパンのふたorアルミホイル
・フライ返し
・ヘラ
・ボウル
・おろし器

◆材料
【A】
・ホットケーキミックス粉200g
・砂糖大さじ2
・塩少々
・牛乳約100ml
・卵1こ
・サラダ油orバター少々

【B】
・お好みの具材
りんご/人参/小松菜やほうれん草/くるみ/レーズン

◆下準備
・お好みの具材は、すりおろしやみじん切りで食べやすい大きさにしておく。

なべやき2

作り方②混ぜて、焼く

1.材料【A】をボウルに入れ、生地がもったりとするまで混ぜる。

なべやき3

2.ボウルに材料【B】も加えて混ぜる。

なべやき4

3.フライパンに、サラダ油orバターを入れて熱し、2の生地を流し込む。

4.生地を弱火で焼く。表面がフツフツした後、ややカリっとしてきたら、裏返して同じように火を通す。両面とも焼けたら完成。

 最後は、食べやすいように4~6等分に切り分け、お皿に盛り付けたら完成です。

 今回は、お正月ということで、お好みで入れる具材をすべてつめこんだ贅沢ななべやきをいただきましたが、食べやすくボリューミーで、家庭のおやつにぴったりでした。

 もう一工夫したい時には、なべやきにはちみつをかけ、バターを乗せるのもおすすめだそうです。

 誰かから教わったレシピを引き継いでいくのも、自分なりのアレンジを加えて誰かに伝えていくのも、文化の継承の一つだと感じました。

 後世に何か一つでも文化を引き継いでいけたら、素敵ですよね。
 まだ試したことのない方も、ぜひ一度お試しください!

取材者:けせん地域取材チーム ひとみん

プロフィール写真

菅野コハルさん


陸前高田市在住。元バスガイドで、東北や関東など幅広い地域で活躍されていました。現在は、陸前高田市小友町にある気仙大工左官伝承館にて、語り部を務めていらっしゃいます。
※コハルさん(右)、取材者(左)